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受験直前の勉強の仕方

入試本番が間近に迫る中で、受験生を対象にした学習のアドバイスをします。

現在の受験生はもちろん、将来受験生になる人たちも参考にしてください。

勉強への向き合い方

「受験勉強」「入試対策」などと聞くと、何か特別な勉強をしなければならないと感じる人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。埼玉県教育委員会が発表した学力検査問題の出題の基本方針には「中学校における平素の学習を重んじ…基礎的な知識及び技能を見る問題」という表現が必ず毎年入っています。これは「普段の授業を大切にして真面目に取り組んでいれば解ける問題ですよ」というメッセージです。英語であれば難しい単語や連語には(注)がついていますし、数学では教科書にない公式や定理を用いて解答を求めることはありません。しかし、実際に過去問題を解いてみると、定期試験と比べてかなり難しい印象を受けるはずです。それはなぜでしょうか。理由は簡単で、出題範囲が幅広い領域にわたっているからです。範囲が広いと解答を導くために必要になる知識の選択肢が多くなりますし、組み合わせも多様です。定期試験では範囲が限られていますから、解答に必要な知識や組み合わせを瞬時に見極める直観力や判断力はなかなか身に付きません。

 このような力を身に付けるには2週間ぐらいで終わりそうな薄めの問題集を何冊もやりこなすことが効果的です。1冊終わらせるごとに達成感が生まれ自信がついてきますし、それぞれの関連性が理解できるようになります。そうすれば情報処理能力が高まり、自然と解法が閃くようになってきます。ただし、やりこなすことに夢中になりすぎて、いい加減に取り組んでは意味がありません。終わったら塾の先生に見せて内容をチェックしてもらってください。いきなり問題集をやることに抵抗がある人は、英単語や漢字、公式や用語など覚えなければいけないことをカードにして、素早くこたえる練習をしてみましょう。最初の内は知識を関連付けるために単元ごとに練習し、徐々にランダムにしていってください。ポイントは「素早くこたえる」こと。そうすることで頭の回転が速くなり、勉強することに意欲的に向き合えるようになってきます。ぜひ実践してみてください。

過去問題の活用方法

まずは、「過去問題を活用するメリット」についてお話しします。それは2つあります。

1つ目は、「漠然と不安になったり、動揺したりすることがなくなる」ということ。「正体がよくわからない」ものほど不安や動揺をかきたてます。入試では「なんとなく難しそう」「何から手を付ければいいのか」といった不安を誰でも感じていると思います。しかし、過去問題を解くことでその実態を知ってしまえば、意外と難しくなかったり、難しくても出来なくてよい問題があったりといった不安を解消する情報が手に入ります。

2つ目は、「目標点・計画・時間配分など具体的な戦術を組み立てられる」ということです。入試問題は単純にやさしい問題から始まってだんだんと難しくなっていくような順番で作られているとは限りません。たとえば真ん中あたりにひどく難しく手間がかかる問題があり、その直後に簡単な問題があることもあります。また難しく手間がかかる割には配点が低い問題も存在します。このような場合、人によっては難問を飛ばすことが高得点につながる可能性もあります。

入試において受験生に求められることは、「志望校に合格するために必要な点を取る」ことであって、最高点や満点をマークする事ではありません。ですから入試問題の「正体」をよく見極め、自分の得意不得意にあわせた「戦術」を組み立てることが大切です。これを意識しておかないと、ペース配分を誤ってとれるはずの問題を落としたり、難問に動揺して実力を発揮できなかったりといった学力以外の要素で損をしてしまいます。

埼玉県の入試問題の場合、学力に関係なくすべての受験生が共通の問題を解答しますので、他の県の問題と比べて分量が多いことが特徴です。そこで1~2年分(できれば古いもの)を、時間を気にせず解いて、どのくらいかかるか計ってみてください。そしてどこで時間を削ればいいのかを分析してから、別の年度の問題をきちんと時間を計って解いて答え合わせをしてみましょう。その時目標の点数がクリアできていれば、解けなかった問題についてはあまり気にする必要はありませんが、目標の点数に達していなければ、担当の先生にどこを強化すればいいのか具体的に相談してみましょう。